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明午 伸一郎; 中野 敬太; 岩元 大樹
プラズマ・核融合学会誌, 98(5), p.216 - 221, 2022/05
加速器駆動核変換システム(ADS)の実現やJ-PARCで建設を進めているADSターゲット試験施設(TEF-T)の建設には、陽子ビーム取扱い技術の開発やGeV領域の陽子に対するニュートロニクス(中性子工学)の詳細な検討が必要となる。このためJ-PARCの核変換ディビジョンでは、J-PARC加速器施設などで研究を進めてきた。本稿ではこれらの内容に関して紹介する。
Subekti, M.*; 工藤 和彦*; 鍋島 邦彦; 高松 邦吉
Atom Indonesia, 43(2), p.93 - 102, 2017/08
HTTR炉心の中心制御棒を引き抜く反応度添加抜試験を評価する際、1点炉近似の動特性モデルを用いた解析手法は、最も汎用的である。一方、制御棒が引き抜かれると同時に、将来の反応度および中性子束の変化予測値を速やかに出力するには、非常に速い処理速度を持つ別の解析手法を必要とする。そこで、Time Delayed Neural Network (TDNN)とJordan Recurrent Neural Network (JordanRNN)を組み合わせ、新たにTD-Jordan RNNというニューラルネットワーク・モデルを作成し、HTTRの試験データをオフラインで十分学習させた。その結果、反応度添加試験時の反応度および中性子束の変化予測値を速やかに出力することができた。
鈴木 勝男; 島崎 潤也; 篠原 慶邦
Nuclear Science and Engineering, 115, p.142 - 151, 1993/00
被引用回数:23 パーセンタイル:87.49(Nuclear Science & Technology)本研究は非線形BWRの補償器設計へのHロバスト制御理論の応用に関するものである。また、その結果は標準的なLQG制御理論が適用された場合の結果と比較される。原子炉出力制御系に対してはロバスト安定と閉ループ感度の改善が望まれる。LQG制御理論で構成した出力制御系のシミュレーション結果では定常偏差が生じ、安定性が低いことが示された。そこで外乱やシステムパラメータ変動に対してロバストな制御系を設計するために、H制御理論を応用した。H制御系によるシミュレーション結果から、出力制御系は原子炉の安全な運転のために重要な充分なロバスト安定性と外乱減衰特性を有していることが示された。
峯尾 幸信; 小松原 康敏; 板橋 慶造; 米澤 稔
1st Pacific Conf.on New Information Technology, p.195 - 203, 1987/00
図書資料の収集提供業務を効率的に行なうために、ミニコンピュータを利用したオンライン図書館データ処理システムを開発した。このシステムは、雑誌管理、図書管理および閲覧貸出の3つのサブシステムから構成されるもので、昭和59年度から運用を開始した雑誌管理サブシステムでは、1200種の雑誌の受入処理を中心に、製本管理や清算処理を行なっている。図書管理サブシステムでは、図書の購入処理および目録データの作成を行なうもので61年度から稼動している。また、閲覧および貸出業務を処理する閲覧貸出サブシステムは、62年度から運用を開始する予定となっている。本システムの導入により、雑誌の受入作業や清算処理の省力化と迅速化が進んだだけでなく、図書の目録データの作成ならびに修正作業が容易に行えるようになるなどの効果が表れている。
山田 孝行; 笹嶋 洋二; 八木 秀之
JAERI-M 83-207, 125 Pages, 1983/12
PDP-11系の端末計算機システムに適用する二種類のオンライン制御システム・プログラムを開発した。各々独立した二種のシステム・プログラムは、ハードウェア構成の異る二種類の端末システムに対応して作成した。TSS用システム・プログラムは、I/O構成の簡単なシステムに適用し、RJE用システム・プログラムは、磁気テープ、ラインプリンタ等の高級なI/O装置を装備した端末システムに適用する。TSS用システム・プログラムは、TSSセッションの中で、擬似的に一括入出力の機能を与えることができる。RJE用システム・プログラムでは、RJEセッションの他にTSSセッションも開設することができる。本報告では、両端末システムのハードウェア構成、システム・プログラムについて詳述すると共に、利用者の手引きとして使える様に、両端末システムの操作方法についても詳しく説明した。システム・プログラムの作成に当って必要な資料を附録として集録した。
海老沼 幸夫; 小松原 康敏
日本原子力学会誌, 25(9), p.691 - 695, 1983/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)所外を対象としたINISデータベースの検索サービスは、原研が(財)原子力弘済会を通してバッチ方式で実施してきた。この方式は広く全国の利用者から利用されてきたが、オンライン化の要望も高かった。そこで、日本科学技術情報センターが運営しているJOISによって、INISのオンライン利用を来年初めから開始する方向で原研との間で連絡調整が進行している。オンラインサービスの開始を契機にINISの利用がさらに増大することが期待できるが、これまでの所内の利用状況と使用経験を通して両方式の効果的な使用法を紹介した。(学会からの依頼記事)
鈴木 忠和
JAERI-M 7229, 26 Pages, 1977/08
少変数の非線形最適化問題を解く新しい手法が開発された。この手法の特徴は球面上に作られた点における目的関数の値を評価し、最小値を与える点と球の中心を結ぶ方向上に球を移動させながら最適点を探索していく繰り返し法で、テスト関数として用いたRosenbrockの関数やBealeの関数のような等高線が狭く曲がっていたり深い谷を持つ問題に対しては効果的である。この研究はシステム解析手法研究グループの活動の一環として成されたもので、新しい手法は一つのサブルーチンとして最適化コードシステムSCOOPの中に組みこまれる。